春のモトルネッサンス @ 岡山国際サーキット 2006/04/23
Reported by O澤
今年は、筑波で開催されていた3月のBOTT(Battle Of The Twins)が、Taste of Freelanceとの共同開催となり、
我々が参加していた MS-1 クラスがなくなってしまったので、遥々岡山まで遠征してきました。
佐伯さんは、我々3選手に恐れをなしたのか、MVオーナー走行会が FISCO であるということを理由に今回は参加しませんでした。
(本当は、父親が亡くなられたばかりなので、活動自粛です。)
今回の春のモトルネッサンス、チームクラブシングルスのライダーは以下のとおりです。
MS-1 クラス | ||
#6 | 鈴木選手 | SRX-Modified (660cc)← 100Φピストンを投入! |
2VS クラス | ||
#34 | 石川選手 | SR-Modified (534cc) |
#49 | 大澤 | SR-Modified (534cc) |
岡山国際サーキット(旧 TI サーキット)までは、600km あるので、ピットを確保するためにも金曜日の夜10時に出発。
途中、意識朦朧とし遠い世界に行っていたのか、石川選手が、中国自動車道へのジャンクションに気が尽かずそのまま真っ直ぐ行ってしまい
コースアウトするというアクシデントがありましたが、皆無事に到着。
(「サーキットでは、コースアウトするなよ!」というツッコミを入れたのは言うまでもありません。)
昨年の夏のモトルネ以来なので、まずはコースに慣れることから初め、ブレーキングポイントやコーナーのクリッピングポイントを探っていきます。
目標タイムは、1分50秒を切ることに定め、周回を重ねていきますが、リボルバーコーナーとホッブスコーナーを上手く走ることが出来ず、
1分51秒02 で終了となりました。と言ってもこのサーキットでの自身ベストラップです。
後はレースでの集中力と気合で、50秒は切れるかなという手応えでした。
また、やはり新品タイヤのグリップ力は良く、フロントの接地感などは、BT-002 などより私はこの BT-090 のほうが好きです。
( * 佐伯注 : O澤選手の YZF-R6 に比べて SR に使っている TZ用 Fフォークの具合が良すぎるために思うのかも )
明日の天気が気になる所ですが、予定では、明日のレースもこのタイヤで走るため、2本目は、5〜6周と決め、
その早い時点でベストタイムを出す(自分の狙った時にしっかりとタイムが出せる)ことを課題に走りました。
結果は 52秒という平凡なタイムで終わってしまいました。
が、3人の中ではベストだったため、「明日はゴチになりますよ。石川さん!」と一人心のなかでつぶやいていました。
走行終了後、間もなくして雨が降り始めてきましたが、ネットで調べると夜中の 3時くらいには上がる予報。
これなら予選は、セミウェットかもしれないけど、決勝はドライで走れるなと一人勝手に決めつけ、
明日のレースに備えるため、湯郷温泉で疲れを癒しました。
ところが、朝部屋のカーテンを開けると小雨と霧・・・。
レインタイヤは 2年前の物。新品を買うか迷いましたが、ラップで巻いて室内保管してあったので大丈夫だろうとそのままセット。
しかし、ほかの 2人は、タイヤサービスに行き新品に入れ替え。
石川選手が戻ってきて嬉しそうに「やっぱり新品タイヤは違うな」と言わんばかりにしきりに自分の 2年前のタイヤと NEWタイヤのブッロクを押し比べ。
あの時の自己満足的なにこやかな顔に重要な意味があったとは、この時は分かりませんでした。
予選が始まって1〜2周は、タイヤを暖めながらコース状況を確認しての走行。
特に川などができているところもなくこれならば、一昨年の予選と同タイム (2分00秒) 位が目安だなと感じながら走行していました。
そして、いよいよアタックを開始しようとした、1コーナーのブレーキングで“今日のその時”はやってきました…
前の周よりも少し奥目にブレーキングポイントを取り、上体を起こし、最初の握り込みはフロントにいきなり荷重が掛からないようジワッと掛け、
それから握り込んでいきました。しかし、その握り込みの途中フロントが外に逃げていきどうしようもすることができず、
次の瞬間カーリングの球のようにアスファルトの上をきれいに滑走していました。
分厚い雲に重なって、石川選手のあのにこやかな顔を思い出した瞬間でした。
回収車にドナドナされ、ピットに戻るとやはりあの笑顔。
今度は石川選手だけでなく、鈴木選手もいい笑顔でのお出迎えでした。まぁケガがなかったので、良しとしましょう!
気持ちを入れ替えて決勝に出るために、壊れたステップやレバー類、ブレーキなどを直していきます。
しかしその最中、キックが下りないことに気付き、両選手に相談すると、エンジン自体がおかしいといことに。
転倒の際のショックでカムチェーンが外れたのでは?など色々原因を探ります。
ギヤを入れたままタイヤを回すと少し回って「カチッ」という音・・・。「♪ピストンとバルブが当ってるね。」と鈴木選手の一言。
そうだ思い出した!転倒してバイクが横たわっているとき、エンジンがうなっていたことを。
この瞬間、私の春のモトルネは終了しました。決勝を走らぬまま・・・。
予選順位 :
総合 5位 | (MS-1クラス 3位) | #6 鈴木選手 | 2分07秒220 |
総合 6位 | (2VSクラス 2位) | #49 大澤 | 2分08秒106 |
総合 12位 | (2VSクラス 5位) | #34 石川選手 | 2分16秒382 |
リンク : 予選・公式リザルト (PDF) @ Club MotoRenaissance
自分が出ていない決勝のレポートを書くのはさみしいですが、約束なので・・・。(涙)
スタートは、フロント 2列目を確保した鈴木選手が絶妙なクラッチミートをみせ、1コーナーに 2位で進入していきました。
しかし、対照的に石川選手は、他の選手よりワンテンポ遅れての動き出し、
その後 1コーナー進入までに何台かパスしたようですが・・・
自分もスタートは得意ではありませんが、レース後石川選手に「信号機のように青になるの待ってたの?」と言ってあげました。
(レッドシグナル消灯がスタート合図なので)
レースは 1周目から波乱の展開で、鈴木選手の前を走っていた #56 の佐野選手(SR 600cc仕様)がエンジンブローし、
この間に鈴木選手は前と少し差が開いてしまいますが、路面がウエットにも関わらず 2分を切るタイム (ベストタイム 1分58秒903)で周回していきます。
終盤最終コーナー立ち上がりでリアタイヤが大きく滑りますが、そこは経験?何事もなかったかのようにチェッカーとなりました。
石川選手もスタート時点では 2VSクラス 4位でしたが、2分1秒865 のベストラップを出しつつ、堅実な走りでチェッカーとなりました。
決勝順位 :
総合 5位 | (MS-1クラス 2位) | #6 鈴木選手 | ベスト 1分58秒903 |
総合 7位 | (2VSクラス 2位) | #34 石川選手 | ベスト 2分01秒865 |
出走せず | #49 大澤 |
リンク : 決勝・公式リザルト (PDF) @ Club MotoRenaissance
ということで、私が晩飯バトルにも負け、このレポートも書くという結果になりました。
夏のモトルネ (8/13) で是非リベンジをし、この悔しさを晴らしたいと思います。
最後にピットクルーとしてお手伝いしていただいたビバちゃんことN島さん有難うございました。(夏もよろしくね!)
(by O澤)
2006/05/04 追記
エンジン開けてみました。
うぉ〜
ガキーン