■ SRX MS-1 Racer |
1990年代初頭、シングルレース最盛の頃、
そのうちに 2VS (2バルブ・シングル) のレースも始まったので、 長年レースという場でしのぎを削ってきましたので 何回か大きな仕様変更をパワーユニット、外装、車体それぞれで行っており、 計算したくない程の金額が投入されています。 当時、既にセル付きの SRX も存在したのですが、安価なこと、軽くコンパクトであること、点火方式が CDI であることが気に入って キックの SRX をベースマシンに選択しました。
エンジンをチューニングする時もそれまで SR のでっかなバルブと効率の悪そうなポート形状で苦労を積んだ身からすると、
効率の良さそうなペントルーフ形の 4バルブヘッドはカナ〜リ理想的に見えたものです (笑)
SR のチューニングをする時に 10台分程のシリンダーヘッドを削りまくって実験したノウハウを持ってポートを加工。 |
シリンダーもアルシル・スリーブにセラミックコンポジットメッキを施してもらったりしましたが、
マフラーはエキパイ内側がポート加工された様な滑らかな仕上がりを見せる MUZZY のエンジン側を使用。
これらのチューニングの結果、オートバイ誌の MAXZONE (最高速GP) でシングルクラスのレコードとなる
足回り的には、スイングアームは図面をおこしてワンオフで製作。
本来、ツーリング向きの車体をモディファイしてレース用にしているので、標準よりも相当リア側が高く、
フレームもタイムの向上と共に首周りを中心に補強を施し、軽量な車体を実現するため、
インナータンクとタンクカバーは SBM (スーパービルドマキシマム ) 製を使用。ヒンジは自作しました。
やはり、すべてを自分に合わせてしつらえたマシンに乗るのは格別です。 |